ケミルミネッセンスアナライザー公式サイト
事前確認
Q. 従来の方法では検出できないクレームの原因がわかりますか。
A. 高感度に酸化劣化を捉えますので、検知できる可能性があります。まずはご相談ください。
Q. 材料開発現場で使うメリットはありますか。
A. 他の方法より極初期の酸化劣化を見ることができるので、開発期間の短縮が可能です。
Q. 品質評価に使えますか。
A. 原材料の受入検査、完成品の品質検査にも使用できます。
Q. 樹脂の劣化評価期間を短くできますか。
A. 可能です。通常よりも少ない促進劣化時間でも評価できます。
Q. 材料変更を考えているが、安定性が低下しないか懸念している。評価できますか。
A. 現材料と新たに検討されている材料を比較測定することでどちらが酸化劣化しているか、またし易いかを測定評価することが可能です。
Q. IR法や他の測定方法では差が出なかったが、CLだと差を見ることは可能ですか。
A. 可能です。他の測定方法は劣化の後期(最終生成物や分子量変化)で検出しますが、CLは初期の過酸化物生成の段階で評価することができます。
Q. 血液など、生化学関連では、どのような活用がされていますか。
A. 酸化ストレスの指標でもある血中リン脂質の過酸化物定量やがん細胞、皮膚や髪の毛の測定などの実績があります。
Q. 化学発光のスペクトル分析は、どのような利用方法がありますか。
発光種の違いを見たり酸化劣化メカニズムの解明などに活用されています。
Q. 樹脂ペレットなどの材料に対し、安定性ばらつきを評価することの重要性は何ですか。
A. 成形品となった際、劣化の早い部分が周囲の劣化を促進し、製品寿命に影響を与えるばらつきの評価が重要です。
Q. 測定例を見られますか。
A. 一部、本HPにアプリケーションノートとして掲載しておりますのでご覧ください。
測定サンプル
Q. フィルム、包装材料の測定は可能ですか。
A. 可能です。薄膜の場合は加熱中に反ることもあるので、上からガラス板等でサンプルを抑えて測定する場合もあります。
Q. ペレット状でも評価できますか。
A. 可能です。ペレットは粒径が異なりますが、重量を合わせて測定します。
Q. プラスチック以外のサンプルも測定できますか。
A. 有機物質を含む材料であれば基本的に測定可能です。
Q. 液体のサンプルも測定可能ですか。
A. 可能です。油の場合は100μLほどでも測定できます。
Q. サンプルサイズはどれくらいですか。
A. サンプルを入れる測定シャーレに入る大きさとなります。
シャーレ2種類(φ50mm×10mmとφ20mm×5mm)あり、サンプルが大きい方が発光量は多くなります。測定方法
Q. 測定手順はどのようなものですか。
A. ガスの種類・流量を設定 →測定温度を設定 → 設定温度に到達後、サンプル導入 → 測定の開始 となります。
Q. どのようなガスを使えますか。
A. 測定中に酸化劣化をさせたくない場合は不活性ガス(窒素やアルゴン)、酸化劣化を促進させたい場合は活性ガス(空気、酸素)などとなります。
Q. ガスの流量はどの程度ですか。
A. 50-150 ml/min 程度となります。
Q. 光源は何ですか。
A. 光源はありません。本装置は樹脂など有機物の酸化反応で生じる微弱な発光そのものを検知し測定します。
Q. 樹脂の融点以下で測定できますか。
A. 可能です。ただし発光量が少ない場合は融点以上で測定する場合もあります。
Q. 融点以下で測定する利点はありますか。
A. 融点以下であれば測定中の相変化や粘性変化、活性化エネルギーの変化点を考慮する必要がなく、データ解釈が容易になります。
Q. スペクトル測定は可能ですか。
A. CLA-FSタイプには分光機能があります。発光量が多く、数分間発光量が同じ値を維持していればスペクトル測定ができます。
Q. 破壊試験ですか。非破壊試験ですか。
A. 熱を加えるため、基本的には破壊試験となります。
Q. 不良サンプルがあります。不良部の場所特定ができますか。
A. CLA-IMGは画像で測定しますので、不良部からの発光を画像で見ることができます。
Q. 受託測定に立ち会えますか。
A. 仙台本社、東京支店、京都ラボに装置がありますので、ご来社いただければ可能です。ただし、イメージング測定は仙台本社のみとなります。
Q. 測定依頼をする場合、どのようなサンプルを送付すればよいですか。
A. 本装置は比較測定法となる為、例えば同じ材料で新品と劣化品、もしくは劣化時間を変えたものをご用意ください。
測定結果
Q. 酸化していると発光量はどうなりますか。
A. 酸化していると過酸化物が多いので、発光量も多くなります。
Q. 添加剤が発光することもありますか。
A. あります。特に酸化防止剤はベース樹脂より先に酸化する為、最初に光る場合があります。
Q. 発光ピークが複数出る場合は何を意味しますか。
A. 昇温中にピークが分かれる場合は、過酸化物の分解温度が異なるということなので、違う過酸化物(例えばベース樹脂由来と添加剤由来)が光っている可能性があります。
Q. 熱分析でもOITが可能だが、違いは何でしょうか。
A. CLであれば時間はかかりますが融点以下でも測定が可能です。また、画像装置のCLA-IMGでは、複数サンプルの同時測定が可能です。
Q. 測定依頼をした場合、どのような結果を渡してくれますか。
A. 測定データをご提供致します。測定データごとにcsvファイルに保存されますので結果をグラフにすることも可能です。
設置・メンテナンス
Q. 維持費はどの程度になりますか。
A. 維持費は特にかかりません(消耗品は除く)。
Q. どのようなメンテナンスが必要ですか。
A. 2~3年ごとのメンテナンス(オーバーホール)を推奨しております。
Q. 装置を置くために必要な設備はありますか。
A. 非常に感度が高い為、蛍光灯などの光もサンプルにあたると測定値に影響が出る場合があります。直射日光が当たらない場所を推奨しています。