高分子分野への応用
酸化劣度の測定、安定剤・添加剤評価、寿命予測
有機高分子は日常生活の中で幅広く使われています。高分子の特徴は安価で長寿命であることと言われています。 しかしながら、自然環境下で分解しないことや、塩化ビニールのように分解物が環境汚染を招くなどの課題が社会問題化 しています。
自動車産業や建築業界では、長期保証を目指し塗料や塗装、内装素材の長寿命化が求められています。高分子素材の寿命は 酸化劣化によるもので、素材の熱や光安定性に加えて、抗酸化物質(各種安定剤、添加剤)が決め手となります。
このような酸化劣化過程を発光計測装置を用いて調べることが出来ます。脂質過酸化反応と同様に、高分子素材が光や熱に より酸化劣化する過程で発光する現象が観察されています。この現象を応用して、素材の評価(酸化劣化)を行うことが 試みられています。酸化抑制機構の研究にも応用できます。
高分子素材は、繊維、塗料、壁紙、産業機材として幅広く使われており、高性能の素材開発にも利用できます。
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PPの酸化劣化評価(1)
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電線被膜の酸化防止剤の有無による発光強度の差
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光ファイバーの測定
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基板の測定
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寿命予測(PP)
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活性化エネルギーの算出(1)
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活性化エネルギーの算出(2)
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活性化エネルギーの算出(3)
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CLA-IMGで測定した動画
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clpj2014-009(CCDカメラによるイメージング測定)の1-②(PPのOIT発光画像) で取得した画像を動画にしたものです。安定化剤であるIrganox1010の濃度によって発光の 順番が異なることが動画で見ることができます。測定の詳細は「clpj2014-009」を参照ください。
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clpj2014-009(CCDカメラによるイメージング測定)の2(PCの発光画像)で取得した画像を 動画にしたものです。
(上段:新品 下段:リサイクル品)
測定の詳細は「clpj2014-009」を参照ください。
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clpj2014-015(CCDカメラによるイメージング測定(PA))で取得した画像を 動画にしたものです。
測定の詳細は「clpj2014-015」を参照ください。
食品分野への応用
酸化劣化度の測定、抗酸化力の測定
化学発光検出法が最も幅広く応用されているのが食品加工の分野です。油脂食品の酸化劣化を反映する過酸化脂質量を 計測することにより、劣化度を評価することが出来ます。
通常用いられている分光学的な計測法(過酸化物価:POV、酸化度:AV)等に比べて、形状に影響されることが少なく、 特に化学発光量と酸化初期の過酸化物価(POV)の相関を求めた結果は、非常に高い相関性を示しています。
油脂の酸化劣化に関係する食品は、ポテトチップ、インスタントラーメン、サラダオイル、マヨネーズ、コーヒー、紅茶、 味噌香辛料(カラシや胡椒)などがあります。ハンバーグや焼き魚のような加工食品の他に、刺身など加工魚類の評価にも応用でき、 品質保証、工程管理、安全管理に幅広く応用できます。また、最近では油脂だけではなく、アミノ酸、タンパク、糖、 ポリフェノールなどの酸化による発光現象も報告されており、食品の品質評価に活用できます。
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紫イモのラジカル消去活性
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発光きのこ菌糸の測定
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米の精米歩合(%)とCL
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ピーナッツバターの測定
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大豆油の測定
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だしの素の測定
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砕米の化学発光
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魚肉の化学発光
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生化学分野への応用
生体機能評価、疾病研究、老化研究、薬剤評価、貪食作用、抗酸化研究、障害
これは好気性生物が酸素を効率よく利用して進化したことによる副産物です。
好気性生物は、この酸素毒性から身を守るために生体内のあらゆる組織や細胞内で酸化還元調整をしています。 その結果、生体内では酸素由来の発光現象が観測されます。生体障害が惹起されると生体内の様々な部位で活性酸素が生成し、 酸化障害を引起します。
その結果、体内に過酸化物が蓄積されます。過酸化物は分解過程で発光します。 一方、抗酸化物質が反応する過程でも発光が観測されます。生体内に生じた過酸化物を計測することによって生体内の 酸化還元平衡を計測することができ、生体評価、ひいては各種疾病研究に応用できます。また、薬剤の効果判定 (各種障害、抗酸化研究など)や血球貪食作用測定、ATP測定による菌の測定系にも応用が可能です。
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薬の劣化
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微生物より抽出したATPの測定
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血中リポタンパク質HDL,nonHDL中のリン脂質過酸化物(PCOOH)の測定
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糖尿病と血清リン脂質過酸化物(PCOOH)量の相関
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ヒト表皮脂質過酸化物の測定
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ATP試薬の測定
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今後見込まれる分野
結晶化度、素材評価、表面分析
化学発光検出は固体試料の場合、結晶あるいは粉末のいずれの状態でも計測できることから、 半導体分野における素材評価に応用できます。 特に、半導体の素材であるシリコンやガラス、ダイヤモンドなどの評価が出来ます。また、化合物半導体など の分野でも基板の特性を調べることができます。
半導体素材からのフォトン放出過程には結晶格子の捕捉された 自由電子と電子空孔、素材表面に生成している酸化物などが関係することが知られています。そのため、 電子の流入や放出は熱や紫外線照射による励起で観測されます。半導体素材への応用としてはアモルファスシリコン、 シリコン酸化膜、アモルファスダイヤモンド、ナノチューブなどに存在する電子空孔、自由電子、酸化物、 一酸化窒素などの計測が可能で、これらの示す微弱発光を指標として、材料評価や品質保証などのシステム管理ができます。
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キャビテーションエネルギーの測定
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薬の酸化劣化評価
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Lucigenineの発光スペクトル
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超高感度蛍光検出
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薬(タブレット)の測定
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CLA-IMGで測定した動画
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発光試薬のルミノールに過酸化水素を滴下した時の発光画像です。過酸化水素が滴下された瞬間に発光が広がる様子を見ることができます。
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cloj2014-007(CCDカメラによるイメージング測定)で取得した画像を動画にしたものです。
測定の詳細は「cloj2014-007」を参照ください。
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