• ケミルミネッセンス法のメリット

    •  物質の変化(酸化劣化、化学反応)を極初期に捉える
    •  活性酸素、微量物質の検出
    •  キャビテーションや摩擦等による物理的発光の検出
    •  HPLC(高速液体クロマトグラフィー)やレーザ光源等と組み合わせて高感度分析
       (フェムトモル、ppbレベル)が可能  ・・・などなど
  • 極初期の酸化劣化検出

    酸化劣化を測定する際、ケミルミネッセンス法の利点は他の測定方法に比べ、 極初期の酸化劣化でも検知できる点にあります。
    通常の測定は過酸化物が分解され、最終生成物となってある程度蓄積した段階で初めて検出可能となります。 新品製品の酸化安定性を確認するには促進試験(光照射、加熱などを強制的に行う)が必要となります。 しかしこの促進試験も数か月ほどかかる場合が多く、時間がかかります。
    一方、ケミルミネッセンス法の場合は、加熱測定により直接過酸化物を分解し、生じた発光を検出するので、 促進試験時間が短くても変化を捉えることが可能となります。

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    開発期間の短縮

    通常、新しく開発した製品の寿命を推定するためにはさまざまな方法で新製品を劣化(耐候促進試験)させ、 劣化した製品がどのくらい劣化したかを以下の方法などで評価します。 ただ、促進劣化でも評価できるまでは数ヶ月間、サンプルを劣化させることが必要で、その期間、製品開発はストップします。

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    しかし、ケミルミ方法の場合は、初期の酸化測定が可能なため、より早い段階で評価でき、開発期間を短縮することができます。
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    テキストを追加する

    製造工程の最適化

    プラスチック製品は製造されるペレタイズや成形加工の工程で熱履歴を受け酸化劣化します。 出荷検査時は外観や色のチェックを実施しますが、それらに変化がなくても実際には酸化劣化が進んでもいるものもあり、そのようなものが不具合品となるケースもあります。 また、成形加工中のスプールやランナーなどの未使用品は再度ペレット化されてリサイクルされることも多いですが、リサイクル品が多く混在すると酸化劣化も進みます。 CLを使うことで、これらの管理や最適な製造条件を知ることが可能です。

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